防災の日に考える、猫と一緒に避難するための備えとは?

공유
防災の日の意義とは?
9月1日は「防災の日」です。1959年の9月26日に起こった「伊勢湾台風」で戦後最大の被害を被ったことがきっかけとなり、災害に対する意識を高めるため、翌年の6月に創設されました。関東大震災が発生したのが1923年9月1日だったこと、台風が上陸しやすい「農家の厄日」が、立春から数えて二百十日の9月1日前後であることから、この日が選ばれたそうです。また、防災の日を含む一週間は防災週間と定められています。企業や学校で防災訓練を行ったことがある人もいるかもしれませんね。
今回は、年に1度のこの時期に、猫のための防災について考えてみたいと思います。猫も大切な家族です。人と同じように災害に対する備えが必要です。
災害で行方不明になる猫たち
2011年3月に起こった東日本大震災では、たくさんの猫が驚いて家から飛び出し、行方不明になりました。津波の警報が出て避難の準備をする時間がなく、被災地に取り残された猫も数多くいたそうです。
日本は自然災害が多く、この後にも2016年4月に熊本地震、2024年1月には能登半島地震など大きな地震が頻繁に起こっています。災害が起こるたびに、同じような被害に遭う猫たちがいるのが現状です。
運良く保護され、保健所や動物愛護センターに収容されたとしても、身元を確認するものがなく、家に帰れない猫も少なくありません。
家の中の防災と避難先の確認
そのような災害はいつどこで起こるかわからないもの。身近で起こることを想定して、日頃から備えをしておくと安心です。
まずは、家の中の防災について見直してみましょう。地震が起こっても、被害が最小限で済むよう、家具には転倒防止器具をつけるなどして、普段から住まいの耐震化を進めておきたいものです。そのうえで、猫の寝床は、落下物の危険がない安全な場所に置いてください。また、小さな地震があった時、愛猫が逃げ込んでいる特定の場所があれば、そこに危険が及ばないよう、周囲を整えておきます。在宅避難となった場合でも、耐震対策を行なっておけば、いざという時心強いはずです。
次に、自宅から近い避難所の場所と避難経路、避難所のルールを確認します。東日本大震災を契機として、飼い主さんと一緒に避難する同行避難が推奨されるようになりましたが、お住まいの行政のホームページなどで調べておくと確実です。同行避難は、基本的に猫をケージやキャリーバッグに入れることが条件で、人とは違うスペースでの管理になります。ペット用品は飼い主さんが準備しなければなりません。
避難所で過ごすための最低限の備え
では、災害時に避難所に行くことになったら、どんなものを持っていけばいいのでしょうか?避難所では人命が優先され、ペット用品は届かないか、届いたとしても遅くなることが多いといいます。約1週間は届かないと想定して、必需品はできるだけ多めに用意してください。以下に、避難の際にぜひ持参してほしいものをご紹介します。
1.フード
できれば3日分以上を、療法食なら7日分以上が必要です。ウエットフードは、ゴミが少ないレトルトパウチを。非常用のフードは定期的に賞味期限をチェックしておいてください。最近は、普段のフードを使いながら備蓄するローリングストックという方法も注目されています。
2.水
猫の結石の原因にもなるので、硬水のミネラルウォーターでなく、軟水が欠かせません。最低5日〜1週間程度の量が要ります。
3.容器
できればフード用と水用の2つを用意してください。軽量で割れない素材のものがいいですね。
4.キャリーケース
避難先でストレスなく過ごせるように、猫の数だけ揃えたいものです。
5.ポータブルトイレと猫砂&処理用スコップ
猫砂にそれまで使っていたものを少し入れると、自分の排泄物のにおいがするので、新しいトイレでもスムーズに用を足してくれます。
6.首輪と迷子札
いつも身につけている場合は不要ですが、予備があると安心です。
7.薬と健康手帳
持病がある場合は、病院で多めに処方してもらい、薬も常備しておきます。健康な子でも、ワクチン接種歴や体質、持病などをわかるようにして健康手帳にまとめておくと万全です。
※その他、ケージ、タオル、毛布、ペットシーツ、ビニール袋、リード付きのハーネスなどもあれば便利です。また、脱走した時のために、特徴がよくわかる愛猫の写真を用意することをおすすめします。
災害が起こった時にすぐに持ち出せるよう、これらはバッグなどにひとまとめにしておくと、落ち着いて行動できます。
猫の命を守るためにできること
避難時は、パニックになってしまう猫もいます。速やかに避難できるよう、日頃からキャリーバッグやケージに入る練習をさせ、ハーネスや首輪、迷子札は身につけて慣れさせておきましょう。
保護団体から譲り受けることもある猫は、マイクロチップが装着されていないことが多いといいます。首輪は、脱走した時に人の目に留まりやすいので、迷子猫の目撃情報を集める時に役立ちます。さらに、名前と電話番号が入った迷子札を首輪に付けていれば、保護先で確実に身元が判明します。
また、すでに万全の準備がある場合も、定期的な点検と見直しをおすすめします。
防災につながるOnddokaのアイテム
軽量で猫の身体にやさしい布製の首輪です。強い力が加わると外れるDuraflex社製猫の首輪用バックルを使用しているので、脱走時に狭い場所で首輪が引っかかって首吊りなどの事故に遭う危険性を防げます。
大切な家族である愛猫のために、オンリーワンのネームチャーム(迷子札)が作れます。どのタイプの首輪にも取付可能です。毎月1日から3日に、限定数量のオーダー会を開催しています。
→【限定数量|オーダー会】Order Name Charm(首輪用)はこちら
猫の身体に合わせた小さくて軽い真鍮製のプレートに、お名前と電話番号が入ります。一文字一文字しっかりと手打ちしているので、災害時に汚れても、文字が不鮮明になることがありません。もしもに備えて、ぜひご検討ください。