猫のおもちゃの選び方ガイド

猫のおもちゃの選び方ガイド

猫のおもちゃはどうやって選ぶの?

世の中にはさまざまな種類のおもちゃがあります。はじめて猫を飼うことになった時、何を買ったらいいのかわからなかったという人もいらっしゃるのではないでしょうか。実は、猫の性格や年齢、猫種などによって、合うおもちゃは違うのです。そこで今回は、おもちゃの種類と選び方をご紹介します。


おもちゃの種類

室内飼いの猫にも、自然界で暮らしていたころの狩猟本能は残っています。普段はゆったりのんびりしている子が、動くおもちゃを見つけたら、素早くキャッチ!その豹変ぶりにびっくりすることもありますよね。猫にとっておもちゃで遊ぶことは、単にじゃれているだけでなく、持って生まれた欲求を満たす大切な行動なのです。だから、成猫になっても必要だと言われており、多くのおもちゃが獲物に見立てたモチーフを使っています。まずはポピュラーな3つのおもちゃから見ていきましょう。

  1. 猫じゃらし・・・細い棒の先端に紐がついていて、その先に羽や小動物などのぬいぐるみが固定されているもの。棒に直接小物がついているタイプもあります。縦運動になるので、活発な子やジャンプが得意な子に。飼い主さんと一緒に遊べるのもメリットです。
  2. キッカー・・・抱えやすい形状の小さなサイズのぬいぐるみです。前足で抱えて後ろ足で蹴ります。けりけりや蹴りぐるみとも呼ばれています。飼い主さんに抱きついて遊んでアピールをする甘えん坊気質の子に人気。自分だけで遊べるので便利です。
  3. ボール・・・鈴、マタタビやキャットニップが入っているものもあります。布製やプラスチック製など素材もさまざま。狩猟本能が強い子が好みます。手で転がして追いかける横運動になります。

その他には、以下のようなおもちゃもあります。

  • ぬいぐるみ・・・ねずみや小鳥などの形が多く、くわえて持ち運びます。
  • キャットトンネル・・・針金と布でできた小さなトンネルで、天井からボールなどがぶらさがっていることも。狭い所を好むので、入ったり出たりします。
  • 知育おもちゃ・・・中におやつが入っていて、取り出し口まで移動させて食べる構造になっているものと、ボールを動かして遊ぶタワー形などがあります。
  • 電動おもちゃ・・・本体に猫じゃらしがついたもの、ボール形やねずみ形をしており動き回るもの、ぬいぐるみの中に入れたモーターで動くもの、獲物に見立てたイラストをLEDポインターで壁に映すものなどがあります。

ハンター気質の子は運動量が多いおもちゃ、おっとりとした性格の子はマイペースで遊べるおもちゃを好む傾向があるようです。

年齢や猫種別のおすすめおもちゃ

【年齢別のおすすめ】

仔猫(0~1歳)

生後3か月ごろから6か月ごろまでの歯が生え変わる時期は、歯茎がムズムズして噛みたがるので、やわらかいボールやぬいぐるみなどがぴったり。それ以降は、好奇心旺盛で何にでも興味を示すので、いろいろな種類を与えて、好きなものを見つけてあげましょう。ただし、まだ誤飲する危険性が高いので、安全性を第一に考えたおもちゃを与えてください。

成猫(1〜7歳)

身体ができあがってくると、室内飼いの場合は肥満防止のために適度な運動が必要になります。縦運動を促す猫じゃらしや蹴る動作をさせるキッカーが、若い猫に向いているおもちゃです。どちらの遊びも、狩りの練習をしているようなもので、気に入れば大喜び。でも、おとなしい子はキッカーに興味を示さないこともあるのだとか。

シニア猫(8歳〜)

比較的活発な子は、まだ猫じゃらしやキッカーが使えます。15歳ごろからは目が悪くなるので、猫じゃらしを使う場合は、ゆっくり動かすことがポイント。他には、足腰の筋肉を維持するのに役立つ横運動のキャットトンネルやボール、認知症の予防にもなる知育おもちゃなども向いています。

どんな年齢でも、飼い主さんと一緒に遊ぶのがスキンシップになって良いのですが、忙しい時には電動おもちゃを利用してもいいですね。

【猫種別のおすすめ】

短毛種

イエネコの祖先と言われるリビアヤマネコの遺伝子を受け継ぎ、やんちゃな子が多い短毛種は、猫じゃらしなどの縦運動のおもちゃが大好き。たとえば、日本ネコ、アメリカンショートヘア、ベンガル、アビシニアン、シンガプーラなどが該当します。

長毛種

飼いやすい猫種を掛け合わせたケースが多いため、おとなしい子が多い長毛種は、ボールなどの横運動のおもちゃを好むそう。ラグドール、ペルシャ、ヒマラヤン、ラガマフィン、エキゾチックロングヘアなどが当てはまります。

両方いる猫種

短毛種と長毛種の両方がいる猫の中で、スコティッシュフォールドには注意が必要です。かわいいと人気の折れ耳は、実は骨の遺伝性疾患の症状のひとつ。骨に形成異常を起こしやすく、発症すると手足が痛みます。その場合は、勢いよく転がらない四角形や三角形のボール、ねずみ形などの小さなぬいぐるみが、穏やかに運動できるのでおすすめ。猫じゃらしでも床に近づけて横運動で遊ばせればOKです。キッカーは足に負担がかからないよう、小さなサイズのものを選んであげてくださいね。

ただし、猫種によるおすすめは傾向にすぎません。愛猫の好みかどうかを見極めましょう。

安全に遊ばせるために注意すること

セロファンやビニールのパーツがついたおもちゃは、カサカサという音に反応して猫の食いつきはいいと言われています。長い紐やゴムつきのものも人気です。でも、中には壊れやすいものもあり、外れたパーツを誤飲する事故につながることも。動き回るタイプの電動おもちゃも、壁にぶつかり壊れることがあります。電池が飛び出してくわえると危険なので、破損していないか定期的にチェックしてください。それらのものを与えるときは、飼い主さんの目が届く範囲で遊ばせることもお忘れなく。また、留守中に与えるおもちゃは愛猫にとって安全性の高いものに限定しましょう。

飽きないようにいろいろなおもちゃを

猫は飽きっぽい性質なので、数種類のおもちゃを組み合わせるのがベスト。それでも、遊んでくれなくなったら、マタタビやキャットニップのにおいをこすりつけると復活することがあります。手軽に試したいのなら、最初から中にマタタビやキャットニップが入ったものを使う方法もあり。

日頃からおもちゃで遊ぶ習慣を

かわいいからといってつい手で遊んでしまうと、噛みぐせがつくことがあるのだそう。成猫になってから直すのは難しいので、仔猫の時からおもちゃで遊ぶ習慣をつけることが大事です。好きなおもちゃで遊べれば、猫はストレスを発散でき、運動不足の解消にも役立ちます。Onddokaが心がけているのは、猫目線に立ったものづくり。愛猫の欲求を満たしてくれる楽しいおもちゃが、きっと見つかります。

Onddokaのキャットトイ

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